PLY CURATIONER STANDARD SERIES
CURATIONERではスタンダードシリーズとして、PLY(プライ)シリーズを展開しています。PLY シリーズでは、樹種に弊社の位置する長野県の県産材である唐松を採用し、ガラス構成はトリプルガラスを標準仕様としています。唐松は中国の絵画である唐絵のマツに似ているということが名称の由来となっています。樹形は美しく、秋には葉を黄金色に染め、山々の景色を美しく彩り人々を魅了します。特徴的な美しい木目を持ち、特に欧州では高級木材として昔から非常に重宝されてきた樹木でもあります。また、建築の杭等に使われるなど、耐候性や強度にも非常に優れています。しかし、その反面で狂いや割れが生じやすかったり、ヤニを多く含んでいることから有効利用されずに、多くの唐松が行き場を失ってしまっている状況が続いていました。このような状況を前に唐松を有効利用して、なにか製品を開発できないかと長い時間をかけて試行錯誤を繰り返してきました。
そして開発されたのが「PLY」です。唐松は非常に狂いが激しいため、無垢材として使用してしまうと初めは良いですが、長期的に利用することはまず不可能です。そこで、特殊な接着方法で材料自体を積層することにしました。 一定の基準を保ちながら積層していくことで、素材毎の狂い(応力)を相殺させあい、長期的に安定した材料とすることが可能になりました。
ヤニに関しては、外部に漏れないように特殊な工法により管理しています。割れについては従来のオイル塗装では防ぐことが難しかったため、特殊な塗料を用いて全体を覆うことで割れの発生を低減することが可能となり、長期的な耐候性を保持することが可能となりました。経年的な割れが生じてしまっても容易に補修することができるため、安心して経年変化をお楽しみいただけます。ガラス構成は室内外にLowe-E ガラスを用いたトリプルガラスを標準仕様とし、空気層にはアルゴンガスを充填することで非常に高い断熱性能を確保しています。Low-E ガラスには、近年開発されたクリアタイプを採用することでフロートガラスに非常に近い透明性を確保することができ、太陽光も充分に取り入れられるようになっているため、様々なシーンに柔軟に対応することが可能となっています。
トライアンドエラーを繰り返しながら開発されたPLYシリーズは、唐松にしか出せない独特な美しさや風合いを保持しながらも、卓越された性能を兼ね備えたプロダクトとなりました。
仕様
木部 | 積層唐松 |
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色 |
※色合いはイメージと多少異なる場合がります。より製品に近い色合いを確認されたい際は天然木板塗装サンプルをお取り寄せ下さい。 ※本製品は天然木材を使用している為、一点一点、表情・質感・色の出方が多少異なります。予めご了承ください。 |
ガラス仕様 | トリプルガラス |
Type
FIX
固定タイプの窓となります。おさまりを⼯夫することで、フレームを意匠的に消すこともできるため、景⾊を切り取るピクチャーウィンドウとして最適です。
AWNING
横軸の外開きタイプの窓となり、⼾尻側が中⼼に動きながら開いていくという特徴があります。それにより、室内から外部側のガラス清掃が可能となっています。
CASEMENT
縦軸の外開きタイプの窓となり、⼾尻側が中⼼に動きながら開いていくという特徴があります。それにより、室内から外部側のガラス清掃が可能となっています。
DREHKIPP
内開き、内倒しといった⼆つの機構を兼ね備えた窓となります。内倒しにすることで、防犯性を確保しながら常時換気がおこなえます。
TERRACE DOOR
外開きタイプの扉となります。特殊なヒンジ⾦物を採⽤することで、3 次元で扉の動作調整が可能となっています。
ECOSLIDE
SIEGENIA 社(ドイツ製)のエコスライドという機構を⽤いながら、CURATIONER オリジナルの⽚引窓を開発しました。
HEBE SCHIEBE
ヘーベシーべという機構を⽤いることで引き違い、引き分け、引き込み等の開⼝部が実現可能となります。
ENTRANCE DOOR
外開き及び内開きタイプの⽞関ドアとなります。特殊なヒンジ⾦物を採⽤することで、3 次元で扉の動作調整が可能となっています。