About

The Aesthetics of Ageing

経年変化の美学

「モノは使われるほどに傷つき、時を重ねるほどに色は褪せ、いずれは本来持っていたはずの輝きを失ってしまう。そうしてまた新しいモノに交換され、古いモノは捨てられるだけでなく人々の記憶の中からも消えていく。」

これは、消費社会のサイクルに組み込まれたモノの運命だと言ってしまえばそれまでですが、これに相対する価値観として経年変化という美学があり、これを経年美と呼びます。時を重ねるうちにモノの性質や性能は変化していきますが、この変化に価値を見出し、時を重ねながら自分と共に育てることができたなら、劣化とは違う新たな表情を見せ始め、再び輝きを放ち始めるようになります。そうすれば、そのモノに対する愛情がより深くなり、簡単に捨てられることも、記憶から消えてしまうこともなくなるだろうと考えています。

アルミサッシや樹脂サッシ、スチールサッシなど様々な窓がありますが、この経年美を体現できる窓は木製サッシしかありません。息子の身長が刻まれた柱がそこにしかないように、娘がかじって傷ついた積木を愛おしく思うように、天然木材で作られた木製サッシも使い込むほどにそこでしか生まれないキャラクターが反映され、そこにしかない唯一無二のかけがえのない窓となっていきます。どこに窓をつけるのか、どんな窓をつけるのか、どんな景色を眺めるのか。その時思い描いた一つ一つの全てが長い年月をかけて未来へと反映されていきます。10 年後、20 年後、30 年後と時を重ねるほどに当初とは違った新たな魅力を楽しんでいただけるように、その魅 力をどうしたら最大限に引き出せるのかをこれからも探求し続けていきたいと思います。

The Aesthetics of Ageing

経年変化の美学

「モノは使われるほどに傷つき、時を重ねるほどに色は褪せ、いずれは本来持っていたはずの輝きを失ってしまう。そうしてまた新しいモノに交換され、古いモノは捨てられるだけでなく人々の記憶の中からも消えていく。」

これは、消費社会のサイクルに組み込まれたモノの運命だと言ってしまえばそれまでですが、これに相対する価値観として経年変化という美学があり、これを経年美と呼びます。時を重ねるうちにモノの性質や性能は変化していきますが、この変化に価値を見出し、時を重ねながら自分と共に育てることができたなら、劣化とは違う新たな表情を見せ始め、再び輝きを放ち始めるようになります。そうすれば、そのモノに対する愛情がより深くなり、簡単に捨てられることも、記憶から消えてしまうこともなくなるだろうと考えています。

アルミサッシや樹脂サッシ、スチールサッシなど様々な窓がありますが、この経年美を体現できる窓は木製サッシしかありません。息子の身長が刻まれた柱がそこにしかないように、娘がかじって傷ついた積木を愛おしく思うように、天然木材で作られた木製サッシも使い込むほどにそこでしか生まれないキャラクターが反映され、そこにしかない唯一無二のかけがえのない窓となっていきます。どこに窓をつけるのか、どんな窓をつけるのか、どんな景色を眺めるのか。その時思い描いた一つ一つの全てが長い年月をかけて未来へと反映されていきます。10 年後、20 年後、30 年後と時を重ねるほどに当初とは違った新たな魅力を楽しんでいただけるように、その魅 力をどうしたら最大限に引き出せるのかをこれからも探求し続けていきたいと思います。

About Specification for Wood sash

卓越された性能の追求

CURATIONERの木製サッシはどのシーンにおいても高い性能を発揮します。木製サッシだからこそ実現できる大開口、特殊なガラスユニットによる高い防音性能、そして何よりも非常に優れた断熱性能を兼ね備えています。

木はアルミの約2000倍熱を伝えにくい性質を持つことから、少ないエネルギーで室内温度を一定に保つことができ、冬場のアルミサッシ等でみられる結露を最小限におさえられるため、カビの発生も防ぐことが可能となります。住宅において冬の暖房時の熱が開口部から流出する割合は約60%、夏の冷房時に開口部から熱が入る割合は約70%と言われているため、窓の性能を上げることが室内環境を整えることにいかに直結しているのかが分かります。

製品開発を進める際は「WinIso®」という温熱解析ソフトを用いながら、開発段階の窓における室内外の熱の流入を解析し、有効な断面形状を選定していきます。また、温熱解析ソフトでは正確な温熱環境の解析はできても、気密性や水密性などの明確な実証結果を得ることはできないため、ソフト解析と並行して、試験機関において製品を用いた実証試験を実施し、断熱性能、気密性能、水密性能、耐風圧性能、遮音性能を解析しています。そして、実証試験では各種性能値全てにおいて最高等級を取得しています。

The Essence of Quality

品質の真髄

CURATIONERの製品は全て長野県千曲市で作られています。従来の生産工程では、熟練された職人の手作業のみで加工をおこない一窓一窓を作り上げていましたが、CNC マシニング ( 全自動切削加工機 )を用いることで数値制御のもと、オートメーションにCNCマシニング上で全ての加工を完結させることができます。それにより従来の生産工程では生じやすかった加工品質のばらつきがなくなり、製品ごとにプログラムを構築することで、全ての製品に対して安定した加工品質を確保することができます。このように聞くと全てが最新のテクノロジーでまかなわれているように聞こえますが、天然木材は人工物とは違い、それぞれの材料ごとに特性があらわれるため、木(材料)の特性を判断するための「培われた職人の目」が必要不可欠となります。木目方向の選定から始まり、含水率や反りの方向といった様々な要素を注視しながら、品質基準をクリアしているのか、どこの部材としていくのが良いのかと選定していきます。ありふれた人工物ではなく、天然木材を用いた木製サッシだからこそ、その生産工程は最新のテクノロジーだけでは完結できず、受け継がれてきた職人技術が反映されることで確かな品質のものとなり、未来へと受け継がれていくプロダクトとなっていきます。