メンテナンスについて
天然木材で作られた木製サッシはメンテナンスが必要となりますが、メンテナンスをおこなうことで数年後、数十年後に当初とは違った新たな表情に出会えるのが木製サッシの魅力の一つです。
塗装部分のメンテナンス
塗装期間
木部には耐候性木材保護塗料が塗布されています。設置後1年ほどで、状況に応じて再塗装を推奨しています。塗膜の状況は経過年数や設置条件、設置されている方位や樹種、塗料等により様々です。再塗装後は2〜3年毎を目安に定期的な再塗装をしていただくと、木部の美しさを保持することができます。
塗装箇所
木部全体に塗布してください。特に外部に面している箇所は繰り返し多めに塗布してください。
塗装方法
(1)木部が汚れていないかを確認し、内外全て濡れた布できれいに拭いてください。
(2)木部が乾いてから、手垢やゴミの付着、湿気の影響がある箇所を目の細かいサンドペー パー等で軽くこすります。この時、塗装が落ちないように注意してください。
(3)気密材、壁、ガラス、金物などの木部以外に塗料が付着しないように養生してください。
(4)塗布されている塗料と同等品の塗料を使用し、刷毛(柔らかいもの)やコテバケで塗装してください。木部以外に塗料がついてしまった際はシンナーなどで拭き取ってください。
※塗装メンテナンスにつきましては当社でも対応させていただきます。(有償)
※塗料、ハケ等の塗装メンテナンスに必要なものは、当社からも購入いただけますので、当社までご連絡ください。また当社のOnline shopからもご購入いただけます。
複層ガラス部分のメンテナンス及び注意事項
日常の清掃について
ガラスは一般の洗剤を使った清掃方法が可能です。清掃する際は必ず窓がロックされている のを確認してください。
注意事項
冷暖房の吹き出しエアーを複層ガラス面に直接当てたり、複層ガラス面に密着するような厚手のカーテンやパーテーションの設置、一時的な仮置きの場合でも段ボールや洋服たんす等の蓄熱性のある家具などが置かれていると、熱割れを誘発する恐れがあるのでご注意ください。極端に温度の低い場所や急激な温度変化のある場所、湿気の多い場所では結露する可能性があります。
※シーリング材(ガラス部と木部をふさいでいるもの)は3〜5年程度で劣化して、切れたり剥離する可能性があるため、定期的に点検、補修をおこなってください。
※ガラスが破損した際は至急、施工業者もしくは当社までご連絡ください。
気密パッキンの点検及び交換
劣化について
各部の気密パッキンは経年による木部およびゴムの収縮がおこり、外れたり気密を保持できなくなる場合があります。気密材の劣化が著しい場合は施工業者もしくは当社までご相談ください。交換品をご案内させていただきます。また当社のOnline shopからも交換品をご購入いただけます。
稼働部分(金物)のメンテナンス及び注意事項
稼働部(金物)の点検について
サッシの重みによる負荷は稼働部の金物に集中しているため、日常生活による使用頻度や重み、木部の膨張収縮や経年変化により、開閉の重み、硬さ、摩擦が発生します。定期的に稼働する箇所には潤滑剤でグリスアップをしてください。開閉に重みが感じられるようになった場合は、グリスアップにより改善される場合があります。
※グリスアップ箇所についてはメンテナンスマニュアルP.11-12を参照してください。
アフターメンテナンスサービスについて
ご依頼があれば弊社でも有償にて全てのメンテナンスサービスを実施させていただきます。各種点検、パーツ交換、補修等を弊社エンジニアで実施させて頂きますので、ご希望の方は当社までご相談下さい。